- HOME>
- タツノオトシゴ秘話
Inside Story
竜の落とし子(タツノオトシゴ)の正体
※旧社名の「竜巧社ネットウエア」で記載しています。
竜巧社ネットウエアの本社が入居する飯田橋グラン・ブルームの2Fエントランスには、IIJグループ各社のロゴが掲示されています。そのなかで唯一「生物」がモチーフになっているのが、竜巧社ネットウエアのロゴです。
IT企業が親しみやすさを演出するため、サービスのロゴに動物を用いるのはよくあるケースですが、竜巧社ネットウエアのロゴはそれとはちょっとテイストが違います。
気になったので、井上 雅之 特別顧問に直接、疑問をぶつけてみました。
タツノオトシゴは
2017年をもって50歳
もともと竜巧社は、私が22歳か23歳のときに、小さなアパートの1室で社員0人から立ち上げた会社でした。当時は日本の製造業が上り調子で、現場の技術を担っていく高卒者の求人市場に活気がありました。竜巧社の最初の事業は、高卒者の求人広告を新聞に掲載する広告代理店業です。若くノウハウもなかった私ですが、赤字を出さないよう努力し、そこで出会った人たちと親密で深い関係を築いていくなかで、社員も少しずつ増えて事業が軌道に乗り出しました。
タツノオトシゴの絵はこの時代から使っているシンボルです。社内のデザイナーが考えてくれたものをそのまま採用しました。色は、私の出身地である天草の、人の暮らしを支える海の色です。
その後、竜巧社は教育事業などに業容拡大したのですが、バブル経済の崩壊で、いったんは会社を名前ごと譲り渡すことになってしまいました。しかし平成9年、これからの社会変化を見据えて、私は全くの素人だったのですが、ITオペレーションの会社を立ち上げました。このとき会社の名前にも「ネットウエア」をつけました。
愛と成長の話
創業から広告代理店、広告事業、社名を変えてITオペレーション、ITエンジニアリングサービスへと業態は変わってきました。しかし、「社会の役にたつ人物を、自分の子供のような気持ちで育てる」という気持ちはずっと変わっていません。竜巧社の経営理念では「愛を基本とし技術を基礎に 進歩を目的とす」とうたっています。
親が子供を思うように社員を思い、その成長を喜び、技術を身につけさせて育て上げること。その社員が、周囲の人たちに自らの技術を持って貢献し、また次の世代を育てたり、よりよい組織作りに役立ったりすること。友が友を呼び、組織が成長していくこと。このプロセスが繰り返されることで全体が進歩していくこと。これを見ていくことが私は、楽しくてなりません。
また、社員が自ら成長していくためには、安心できる環境に自分が所属していて、周囲から大切な存在として受容されていることが必要です。人間の成長に失敗はつきものです。失敗しても受け止めてくれると信じられれば、主体的に物事にとりくむことができるようになります。竜巧社の社員は300人を超えており、その多くは他社で常駐して働いていて離れているからこそ、心のつながりはとても大切です。
(井上特別顧問 とても気さくにお話しいただきました。)
(いい笑顔までいただきました。ありがとうございました!)
後で知ったタツノオトシゴの秘密
最近、知人から聞いたのですが、タツノオトシゴは「幸運」「安産」「家族」のシンボルとして、世界中で愛されている生物だそうです。ロゴを作った当時はこの話を、全く知りませんでした。今になってみると、なんとも感慨深いものがあります。愛を基本とする、家族的な会社にはとてもふさわしいシンボルとともに、これからも歩み続けていきたいと考えています。